結婚してからずっと羽をもがれたようだった。
籍入れた後に本性はこんな人なんだと絶望したけれど、私が我慢して色んな切り口で努力したら必ず伝わる、良い方向に絶対変わるんだと信じキャパオーバーまで頑張った。
仕事は嫌いでも、仕事をして世間から認めて貰える自分は好きだった。家庭には常に無給で無休の全力疾走の頑張りが当たり前に求められてて、文句とダメだしされるのが日常になってた。最初は泣いて暮らしても、そのうち諦めて受け入れるしかないと思うように麻痺してきた。自分の意思は棄て言われるまま仕事を辞め、拒否すると威圧されて脅されるためそのうち子を授かった。それでもこの子の為に生きようと一生懸命1人で向き合った。世間のいう幸せを作ろうとひたすら耐えてもいつまでも辛い気持ちのままだった。でも死ぬくらいなら、と保活しやっとの思いでパートを見つけた。そこからまた自分が好きになれて、モラハラに毅然と対応できるようになれた。